Windows Server 2012 R2をOpenStackで使う
Windows Server 2012 R2イメージ
cloudbaseから Windows Server 2012 R2にKVM用イメージをダウンロード。 (windows_server_2012_r2_standard_eval_kvm_20140607.qcow2.gz)
gz圧縮を解凍してからOpenStack Dashboardでアップロードする。 (ファイルサイズが大きく、一部のアーカイバでは解凍できないため注意)
$ gnuzip windows_server_2012_r2_standard_eval_kvm_20140607.qcow2.gz
このイメージは180日間の評価用ライセンスとなっているため、使い続けるにはプロダクトキーが必要(後述)。
初期設定
ログイン
起動後、OpenStack Dashboardのインスタンスのコンソールを見ると、 Administratorのパスワードを変更するように言われている。
パスワードを短すぎたり単純すぎるとNGになる。(初期状態でパスワード複雑性の設定がONになっているため)
起動直後のストレージは、Cドライブの使用量 14.0GB
ネットワーク
DNSを変える。IPv6はオフにする。 これでインターネットに接続できるようになる。
ユーザ作成
まずパスワードポリシーを変えて制限を無くす。
- Control Panel > System and Security > Administrative ToolsからLocal Security Policyを起動。
- Account Policies > Password Policyを選択し、次の値を変更。
- Maximum password ageを0にする。
- Password must meet complexity requirementsをDisabledにする。
これでパスワードの制限がなくなる。 ここで、Administratorのパスワードを入力しやすいものに変えてしまう。
不要なアカウントAdminは削除。
個人ユーザを作成。管理者アカウントにする。 リモートデスクトップの接続可能ユーザに追加する。 これでリモートデスクトップで接続できるようになる。
言語設定
初期状態は英語になっているので日本語にする。
- Control Panel > Clock, Language, and Region > LanguageからAdd a languageをクリック
- 日本語を追加してリストの一番上に持ってくる。
- 日本語のoptionsをクリックし、”Windows display language”のチェックが終わるのを待つ。
- 終わったらDownload and install language packをクリック。
- インストールが終わったら、同じところからMake this the primary languageをクリック。
- 再ログオンすると日本語になっている。
システムロケールも英語になっていて一部のプログラムが文字化けするので、 コントロールパネル > 時計、言語、および地域 > 値域 > 管理 > システムロケールの変更 から変更する。
ping応答
初期状態ではWindows Firewallがpingを無視するようになっている。 これを応答するようにする。
- コントロール パネル > Windows ファイアウォール > 詳細設定 > 受信の規則を開く。
- 仮想マシンの監視 (エコー要求 - ICMPv4 受信)を有効にする。
壁紙を変える
初期状態ではcloudbaseの壁紙に固定されていて、変更しようとしても出来ない。 これを変更できるようにする。
gpedit.msc
を起動。- ユーザーの構成 > 管理用テンプレート > デスクトップ > デスクトップ
- デスクトップの壁紙を未構成にする。
(初期状態では、この値が有効になっておりcloudbaseの壁紙が指定されている) gpupdate
コマンドを実行する。
評価版から製品版にアップグレード
Windows Server 2012 の評価バージョンとアップグレード オプション
Windows Server 2012 R2のプロダクトキーが必要。 standardエディションかdatacenterエディションにアップグレードできる。
現在のエディションの確認。評価版になっている。
> DISM /online /Get-CurrentEdition
Deployment Image Servicing and Management tool
Version: 6.3.9600.17031
Image Version: 6.3.9600.17031
Current edition is:
Current Edition : ServerStandardEval
The operation completed successfully.
エディション名の簡略形式であるエディション ID をメモしておきます。
とあるがメモするコマンドはこれではなく、次のコマンド。
> DISM /online /Get-TargetEditions
Deployment Image Servicing and Management tool
Version: 6.3.9600.17031
Image Version: 6.3.9600.17031
Editions that can be upgraded to:
Target Edition : ServerStandard
Target Edition : ServerDatacenter
The operation completed successfully.
Target Editionのいずれか(ServerStandard or ServerDatacenter)を/Set-Edition:
に指定する。
次のコマンドを実行するとサーバが2回再起動し、standardエディション製品版にアップグレードされる。
> DISM /online /Set-Edition:ServerStandard /ProductKey:XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX /AcceptEula